自宅に戻ってから初めてのお出かけ。
私が生まれた病院に連れて行かれた。
赤ちゃんがいっぱいで、大声コンテストをやっていた。
私も負けじと大声を張り上げた。
お医者さんが私の体をあれこれと調べてくれた。
特に異常はなかったようだ。
これで家に帰れると思いきや、それからが大変だった。
別室に連れて行かれ、巨大な針が私に突き刺さった。
痛ーい!!!
声を限りに叫んでみたが、誰も助けてくれない。
お母さんもお父さんも笑っているだけ。
赤ちゃんながらに私は人間不信になった。
家に着くまで泣き続けた。
これがワクチンだということは後で知った。
とても大切なものらしいが、痛いものは痛い。
痛くないワクチンを作ってほしいものだ。