夜の10時頃、妻が病院に行くと言い出した。
今日は朝から熱があったが、なかなか下がらないため、病院に行くことにした。
注射の1本も打てばすぐに熱は下がるだろうとたかをくくっていたのだが、そのまま入院することになった。
ウイルスの検査も行った。
点滴を打ちながら検査結果を待つことになった。
妻も私もそのまま病院に泊まることになった。
入院することは予想していなかったので、泊まるための準備は何もしていなかった。
入院がいつまで続くかもわからないので、妻と私は交代で家に戻り宿泊に必要なものを取ってきた。
ウイルスが特定できなかったので、再度ウイルス検査をすることになった。
腕に針を指して血液を採取するのだが、皮下脂肪が厚くてどこに血管があるのかわかりにくい。
何度も針を指してはやり直した。
その都度みーみは泣いて大暴れする。
みんなで体を押さえつけて、針を指し続ける。
「ごめんね、みーみ。痛いけど我慢してね。」
何度も心の中で叫び続けた。