ポイント
- むぴー氏が、初めて出産し、母になったときのことをマンガで表現したもの
- 「おかあさんなんだから」とか「自分がやらなきゃこの子が死んじゃう」という切迫した思いが伝わってくる。
- 私にとっての「父が始まった」時にこの本に出会い、多くの「共感」を持った。
- 子育てを通じて自分の母(赤ちゃんの祖母)に対する感謝へと繋がっていくエピローグがこの本の愁眉である。いのちはこのようにして繋がっていくのだと感じた。
目次
- 母が始まった
- ネットでも読めるが・・・
- 私は「父が始まった」
- 祖母の視点が秀逸
母が始まった
むぴー氏が、初めて出産し、母になったときのことをマンガで表現したものです。
最初の1週間のことが中心に描かれています。
「おかあさんなんだから」とか「自分がやらなきゃこの子が死んじゃう」という切迫した思いが伝わってきます。
私も父になった直後にこの本に出会いました。
自分も同じだという「共感」のいっぱい詰まった1冊でした。
ネットでも読めるが・・・
その後ネットを見ていたらたまたまこのマンガを見つけました。
出版する際には内容的にもかなり追加しているようですが、お金を出して読む価値のある本です。買ってよかったと思っています。
私は「父が始まった」
私にとっては、「母が始まった」ではなく、「父が始まりました」。
子どもに初めて会った時の印象は、何て弱々しくてか細いものだろうというものでした。じっと見つめていると、切なくて、切なくて・・・。動きが止まると生きているのか不安になり、動き始めるとホッとするということの連続でした。
初めの1週間は何もかもが驚きでした。とにかく何かしなければという思いでいっぱいでした。
「うちと同じだ」と感じるとともに、勇気づけられました。
祖母の視点が秀逸
この本は母の視点と父の視点が中心に書かれていますが、実は祖母の存在が大きく感動的でした。
本書の主役は当然母であるむぴー氏ですが、祖母が影の主役として重要な役割を果たしています。むぴー氏が窮地に追い込まれるたびに祖母が現れて救いの手を差し伸べてくれました。
エピローグとして「母のモノローグ」が挿入されています。むぴー氏が、祖母が自分を育ててくれた時のことを想像しながら、感謝の気持を込めて書いた文書です。
ここは何回も繰り返し読みました。子育てを通じて自分の親への感謝を確認することになります。いのちはこのようにして繋がっていくのだと感じました。