隣の部屋からみーみの激泣きが聞こえる。
慌てて駆けつけると、誰もいない。
妻はトイレに入っているのだろう。
みーみはどんな思いでいるのだろう。
まだ視力も十分ではない。
不安に感じたり、不快を感じたら泣き声を上げることしかできない。
それでも、誰も来てくれなかったら、ますます不安になるだろう。
荒野に一人取り残されたような不安を抱くだろう。
「みーみごめんね、みーみごめんね」
僕はそう繰り返しながら抱きしめた。
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