妻がおっぱいを吸わせようとする。
うまくいかない。
妻もまだ母乳がでないし、みーみもまだ慣れていないようだ。
妻から哺乳瓶を渡された。緊張。
哺乳瓶を口に含むと、飲み始めた。
みーみは、生きようとしている。
しゃっくりが始まった。「え!なんで!」
しゃっくりが止まらない。「え!どうすればいいの!」
頭の中が白くなる。
妻がナースステーションに電話する。
妻がみーみの背中を擦り始めた。
しゃっくりぐらいで死ぬはずはない。
そうは思いつつも、妻が背中を擦るのを見つめる。
やっと止まった。
正味は3分くらいだろうが、ずいぶん長く感じた。
まだ生きるのに慣れていない、みーみ。
まだ育むのに慣れていない、妻と私。
長い道のりは、まだ始まったばかりだ。