自宅での最初の夜は平穏に過ぎた。
みーみはほとんど寝ているので意外と手がかからなかった。
妻が台所で食事の準備をしている間、私は子守り。
みーみが不思議そうに私を見つめる。「この人、だーれ」
私はつぶやいた。「あなたのお父さんですよ」
デパートが開く時間になると、再び買い物にでかけた。
哺乳瓶が全然足りないことが判明した。
ミルクを溶くためのお湯もいちいち沸かしていては間に合わない。保温機能のついた電気ポットを買うことにした。
起きているのか眠っているのかわからないが、みーみはいつも口を動かしている。
ミルクが飲みたいという合図だろうか。
いずれにせよ、口が動いていれば生きていることが確認できるので安心だ。