月別アーカイブ:2020年12月
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【3週】普通に生きてほしい
戻る 妻が買い物にでかけた。 その間は、私が子守。 みーみは、切ないまで可愛く、そして、ひ弱だ。 いい学校に行かせたいという親としての願望もあるが、まず生きてほしい。 普通に生きてくれればそれでよい。 ...
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【2週】へその緒が取れた
戻る おむつを交換しようとすると、何か変だ。 いつもと景色が違う。 おむつの上に、黒いレーズンが落ちている。 あれ!あれ!あれ! へその緒だ。 慌てて妻を呼ぶ。 妻がチェックする。化膿はしていない。O ...
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【7日】愛されるみんなの共有物
戻る 妻が可愛がる。 妻の母が可愛がる。 妻の父が可愛がる。 私が可愛がる。 私の母も病室のベッドから可愛いがっている。 私の父も天国からかわいがっているだろう。 みーみは、愛されるみんなの共有物だ。 ...
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【6日】生きてくれているだけで、嬉しい
戻る みーみは、今日も元気だ。 生きている。 生きてくれていだけで、嬉しい。 当たり前ではない。 赤ちゃんは、生きているだけで奇跡だ。 奇跡が毎日続いている。 進む
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【私はみーみ】【5日】私は美人
戻る 我が家に客人がやってきた。 お母さんのお母さんらしい。 お母さんが自慢げに語った、「みーみは美人だ」と。 そのとなりでお父さんががつぶやいた、「世界一の美人はみーみだ」 「美人」という言葉の意味 ...
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【5日】世界一の美人
戻る 妻の母親がやって来た。 こんな時には最も頼りになる助っ人だ。 家に着くなり、「みーみ」と叫びながら抱きついた。 妻が「私に似て美人よ」と自慢する。 そうだ、みーみはお前に似て美人だ ...
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【私はみーみ】【4日】自宅に到着
戻る 30分ほど揺られて静かな場所に移動した。 これが私の家らしい。 騒がしいところは好きじゃないから、静かになって良かった。 まだ目はよく見えないが、人間は2人いるようだ。 2種類の声が聞こえる。 ...
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【4日】あなたのお父さんですよ
戻る 自宅での最初の夜は平穏に過ぎた。 みーみはほとんど寝ているので意外と手がかからなかった。 妻が台所で食事の準備をしている間、私は子守り。 みーみが不思議そうに私を見つめる。「この人、だーれ」 私 ...
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【3日】あれも足りない、これも足りない
戻る 退院することになった。 タクシーを呼んで家に帰った。 先ずはみーみの居場所を作り、ミルクを飲ませて一息ついた。 さて、買い出しに行かないと。 育児に必要なものは当然買ってあったのだが、2日間病院 ...