命をつなぐ

【0日】命がけのジャンプ

戻る

妻が分娩室から出てきた。

ベッドに横になり、点滴をつけたままの移動だ。

慌てて後を追う。

看護師が出ていくと、部屋に二人きりになった。

妻はお腹を押さえながら、「痛い」とつぶやいた。

出産が女性にとって命がけのイベントであることを忘れていた。

赤ちゃんにとっても外の世界に出てくるのは簡単なことではない。

「生みたい」という意思と「生まれたい」という意思が出会った時に成立する、命がけのジャンプなのだ。

進む

-命をつなぐ
-

Copyright© みーみ いのちの宇宙方程式 , 2024 All Rights Reserved.